3つの力を高めて腰痛予防

健康

過去に腰を痛めたことがある,または今も腰痛に悩んでいる

腰が痛くなりにくい方法や考え方を知りたい!

上記のうちに1つでも当てはまる場合は、今回の記事がおススメです!

腰痛になりにくくするコツは3つです

それは…

  1. 危ない腰痛を見極める判断力
  2. 何が腰痛の原因になっているかを考えられる分析力
  3. 原因に対して体や環境を整える行動力

今回は腰痛になる原因と併せて3つの力をお伝えしていきます

腰痛の疫学

 人生の中で腰痛を感じたことがある人は約7割とされています

最近では研究が進み、原因が特定しやすくなりましたが、まだまだ原因不明なことが多いのも現状

特に医療・介護職、運送業、農業などで腰痛になりやすく、仕事の影響でプライベートにも影響しやすいとされています

腰痛の種類は、2つに分類されます

特異的腰痛:腫瘍や内科的疾患(消化器、泌尿器、婦人科、循環器)、骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など、原因がはっきりしているもの

特異的腰痛は腰痛のレッドフラッグとされており、重大な病気が隠れているサインとされています

よくある症状に見えても、放置すると危ない可能性があるためすぐに病院へ受診をおススメします

 

非特異的腰痛:画像検査や神経学的検査などで特定できないもの(上記にあてはまらないもの)

原因がわからない、痛い時と痛くない時があるなど、多くの人が経験する腰痛です

 

腰痛の期間によって急性腰痛と慢性腰痛の2種類があります

急性腰痛(痛めてすぐ):適切に対処すると治りやすい

慢性腰痛(3ヵ月以上続く):予後が悪く、治りにくい傾向

腰痛予防のポイントは、いかに慢性腰痛にならないかが重要です!

腰痛が長く続いている人は、現在の対処方法が自分に合っていない可能性があります

なぜ腰が痛くなるか(非特異的腰痛を中心に)

非特異的腰痛は姿勢や使い方、生活習慣の影響を受け、腰の筋肉や関節に負担をかけている事が考えられます

腰の関節(腰椎)は他の関節と比べて可動域(柔軟性)は狭く、特にひねる動きでは5~7°程度しか動きません

つまり体を支えることが主な役割と考えていいと思います

よく動く関節(胸椎、股関節、膝、足など)が十分に動いていないと…

本来動きの小さい腰の関節が動きすぎてしまい、腰への負担が大きくなってしまいます

 また腰に直接ストレスがかからずに血流が悪くなることで引き起こす腰痛もあります

例えば、長時間の車の運転や中腰での農作業などは、腰の筋肉の血流が悪くなること痛みを感じる物質が溜まってしまい、痛みを感じてしまいます

心理的な面では、過去に椎間板ヘルニアや腰椎すべり症などで診断を受けている場合に腰痛に対する不安や心配が影響します

本当は腰の筋肉の過負荷が原因だとしても、「腰の痛みは病気だから治らない」「動くと痛いから安静にしていよう」

という考え方になると慢性腰痛になりやすくなるため、冷静な判断や思い込みの修正が必要です

腰痛予防の3つの力

危ない腰痛を見極める判断力

先ほどお伝えした特異的腰痛、いわゆる危ない腰痛には以下のような特徴があります

①明らかな外傷(転倒・転落など)後の痛みで,日常生活動作が実施しにくい

②夜間など,安静にしていても楽な姿勢がない

③強い痛みが下肢の膝下まで放散する

④明らかな筋力低下の存在

⑤会陰部周囲のしびれ,灼熱感,膀胱直腸障害

腰痛予防に役立つ運動と知識:浅田文成 日本保健福祉学会誌Vol.24 No.2

このような症状が出た場合はすぐに受診をしてください

異常が見つかった場合には適切な治療を進めやすくなりますし、

異常が見られなかったとしても、重篤な病気ではないという安心感を得られると思います

危ない腰痛を見極めるだけではなく「この荷物は腰を痛めそうだから、誰かに手伝ってもらおう」

など、自分の体を守るために冷静に考えられる判断力が大事です!

 

何が原因かを考えられる分析力

危ない腰痛だった場合、医療機関に相談にいくと治療が進みそうですね

危ない腰痛ではなかった場合には、自分で原因を探していく事が必要です

ここでポイントになるのが、意外と自分の事をわかっていないということです

例えば 以下の質問に答えてみてください

・あなたの腰痛の原因を明確に答えられますか?

・その腰痛はいつから続いていますか?

・腰痛の原因と痛くなったタイミングは合っていますか?

・腰痛が楽になる時と、逆に辛くなる時はどんな動きや時間帯ですか?

・腰痛改善のために何か取り組んでいることはありますか?

いかがしょうか?意外とスムーズに答えるのは難しいですよね

質問に全部答えられなくても大丈夫ですが、改善するためのヒントはこういうところにあります

例えば、朝起きる時に必ず腰が痛くなる、腰が痛いので毎週マッサージに通っていますが、なかなか良くなりません!

流れは良さそうですが、このケースではマッサージに通う事が良いかどうかはわかりません 
※決してマッサージが悪いというわけではありません!

この場合、朝起きる時に必ず腰が痛くなるという事が重要です

例えば、枕やマットレスを変えたのが原因かもしれませんし、寝室のレイアウトを変えて起き上がる方向が変わったかもしれません

原因が寝具や環境だった場合にマッサージの効果が薄いということです

また今までのケガも影響する場合があります

足首をひねってから腰が痛くなったとしたら、原因は足首かもしれませんし

右側の腰を痛めて、今は左の腰が痛くなったとしたら、原因は右の腰かもしれません

こんなに単純ではないと思いますが、関係ないような事も原因になる可能性があるため、分析力を鍛えて腰痛の原因を探すことが大切です

原因に対して体や環境を整える行動力

自分の腰痛を分析ができたら、次は実際に何かを変えてみましょう

ここでのポイントは、体の動きの特徴と生活環境を知ることです

さっきの例を参考にしてみると…

寝具を変えたことが原因だったとします

枕の高さを低くして腰痛が出た場合は、この人にとって低い枕が合っていないかもしれません

マットレスを硬くした腰痛が出た場合には、やはり硬いマットレスが合っていないかもしれません

首と腰は、背骨で繋がっているため、枕を変えてから腰痛になる可能性は十分にあります

自分に合った枕を探したり、バスタオルを丸めて自分が寝やすい高さを試行錯誤するというのが
腰痛改善につながるかもしれません

部屋のレイアウト変更が原因の場合は

右側から起き上がるようなレイアウトに変更すると体を左にひねる動きになるので
体を左にひねる動きが苦手な人には、腰痛につながる可能性があります

部屋のレイアウトを戻してみる、体を左にひねりやすくするストレッチをやってみるなど
行動すると腰痛を改善できるかもしれません

まとめ

今回は腰痛に関する3つの力についてお伝えしました

危ない腰痛と危なくない腰痛を判断して、危ない腰痛はすぐに受診しましょう

自分の体や環境を分析して生活に隠れた意外な腰痛の原因を探していきましょう

原因がわかったら行動してみましょう!
何をすればいいかは、分析がきちんとできたらおのずとわかるはずです!

みなさんの人生が少しでも豊かになると幸いです

健康を簡単に!

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